既婚者同士の恋愛|「なんとなくわかる」両思いの空気感と向き合い方
「好きになってはいけない人を、好きになってしまった」
既婚者同士の恋愛。
それは独身時代の恋とはまったく違う、複雑で切ない感情が渦巻く世界です。
私はこれまで、キャバクラ時代に何百人もの既婚男性の本音を聞いてきました。
ライターになってからも、婚外恋愛に悩む女性たちの相談に数えきれないほど向き合ってきました。
だからこそ断言できることがあります。
既婚者同士の恋愛は、決して珍しいことではないということ。
そして、その感情を抱えることは、あなたが「悪い人」であることを意味しないということです。

既婚者同士が惹かれ合う理由|なぜ結婚しても恋に落ちるのか
結婚したら恋愛感情は消えるものでしょうか。
答えはNoです。
人間の感情は、結婚という制度で縛れるほど単純ではありません。
むしろ、既婚者だからこそ惹かれ合う理由があるのです。
日常に潜む「ときめき」への渇望
結婚生活が5年、10年と続くと、パートナーはいつしか「家族」という存在に変わります。
愛情がないわけではない。
でも、恋人時代に感じていたドキドキやときめきは、どこかへ消えてしまっている。
朝起きて、仕事に行って、帰ってきて、食事をして、寝る。
その繰り返しの中で、「自分はまだ女性として見られたい」「誰かにときめきたい」という気持ちが芽生えるのは、ごく自然なことです。
既婚者同士だからこそ生まれる「安心感」
既婚者同士の恋愛が独身者との不倫と異なるのは、お互いの立場を理解し合えるという点です。
「家庭があるから会えない日がある」
「急な連絡に応じられないこともある」
「離婚を迫られたくない」
これらを最初から共有できる関係性は、ある意味で対等であり、精神的な負担が軽減されます。
だからこそ、既婚者同士の恋愛は長続きしやすいとも言われているのです。

既婚者同士の「両思いのサイン」10選|なんとなくわかる瞬間
既婚者同士の恋愛で難しいのは、直接的なアプローチができないということ。
だからこそ、相手の行動や言葉の端々に表れる「サイン」を読み取ることが重要になります。
視線と距離感のサイン
- 目が合う頻度が増える:何気ない会話の中でふと目が合う。気づけばいつも相手を目で追っている。それは相手も同じかもしれません。
- パーソナルスペースが近くなる:会話する時の距離が、他の人よりも自然と近い。それは心理的な親密さの表れです。
- ボディタッチが増える:肩に触れる、腕を叩く、さりげない身体的接触が増えたら、好意のサインかもしれません。
コミュニケーションのサイン
- プライベートな話題が増える:仕事の話だけでなく、家庭の悩みや個人的な話を打ち明けてくるようになったら、信頼の証です。
- LINEやメッセージの頻度が上がる:用事がなくても連絡してくる、返信が早い、絵文字やスタンプが増えるなどの変化に注目。
- 二人きりになる機会を作ろうとする:何かと理由をつけて、二人だけで会おうとするのは明確な好意のサインです。
態度と行動のサイン
- あなたの変化に気づいてくれる:髪型を変えた、新しい服を着た、そんな小さな変化に気づいてくれるのは、あなたをよく見ている証拠。
- 家庭の話を避けるようになる:以前は配偶者の話をしていたのに、急に家族の話題を避けるようになったら、あなたを意識している可能性があります。
- 困った時に真っ先に助けてくれる:仕事で問題が起きた時、悩んでいる時、いつも駆けつけてくれる存在。
- 二人だけの秘密を共有したがる:「これは内緒だけど」と、二人だけの話を作ろうとするのは、特別な関係を築きたいサインです。

既婚者同士の両思い「空気感」の正体
よく「両思いはなんとなくわかる」と言いますが、それは具体的にどんな感覚なのでしょうか。
二人だけの世界が生まれる瞬間
グループで話していても、自然と二人の会話になっている。
周りに人がいるのに、まるで二人きりのような空気が流れる。
これが「両思いの空気感」の正体です。
お互いが相手を意識しているからこそ、無意識のうちに相手の方を向き、声のトーンが変わり、表情が柔らかくなる。
周囲からは「あの二人、なんかいい雰囲気だよね」と気づかれてしまうこともあるほどです。
言葉にしなくても伝わる安心感
本当の両思いは、言葉以上のものを共有しています。
会議中にふと目が合って、同じことを考えていたとわかる瞬間。
LINEを送ろうとしたら、同時に相手からメッセージが届く偶然。
そんな小さなシンクロニシティが積み重なって、「この人となら」という確信に変わっていくのです。

【体験談】既婚者同士の恋に悩んだ女性たちの声
ここでは、実際に既婚者同士の恋愛を経験した女性たちの声をご紹介します。
ケース1:職場の同僚と両思いになったAさん(38歳)
「最初は仕事の相談から始まりました。
気づけば毎日のようにLINEするようになり、彼の存在が心の支えになっていました。
両思いだとわかったのは、二人で残業していた夜。
『君がいないと、俺はダメになる』と言われた時、涙が止まりませんでした」
Aさんは結局、不倫関係には発展させず、プラトニックな関係を続けることを選択しました。
「体の関係を持ったら、今の心地よい関係が壊れると思った。
彼が心の中にいてくれるだけで、私は十分幸せなんです」
ケース2:子どもの習い事で出会ったBさん(42歳)
「子どものサッカークラブで知り合った、他のお子さんのパパでした。
最初は保護者同士の挨拶程度。
それが、試合の応援をきっかけに連絡先を交換して、気づいたら毎週末の試合が待ち遠しくなっていました」
Bさんは自分の気持ちに気づいた時、大きな罪悪感に苦しみました。
「夫のことは今でも大切。でも、彼といる時だけは『女性』でいられる。
このまま進んだら家庭が壊れる。でも、この気持ちを消すこともできない」

既婚者同士の恋愛が抱えるリスクと現実
美しい感情の裏には、常にリスクが潜んでいます。
既婚者同士の恋愛を語る上で、目を背けてはいけない現実について解説します。
法的リスク|不貞行為と慰謝料
肉体関係を持った場合、法律上は「不貞行為」に該当します。
発覚した場合、配偶者から慰謝料を請求される可能性があることを忘れてはいけません。
相場は50万〜300万円程度と言われていますが、ケースによってはそれ以上になることも。
そして何より、家庭という「帰る場所」を失うリスクがあります。
精神的リスク|罪悪感との闘い
既婚者同士の恋愛で最も辛いのは、常に罪悪感と隣り合わせだということ。
楽しい時間を過ごした後、家に帰ってパートナーや子どもの顔を見た瞬間、胸が締め付けられる。
「私は何をしているんだろう」という自己嫌悪に苛まれる。
この感情との闘いは、想像以上に心を蝕みます。
社会的リスク|周囲からの評価
不倫が発覚した場合、職場での立場や友人関係にも影響が出ます。
特に職場恋愛の場合、二人とも退職を余儀なくされるケースも少なくありません。
SNSで情報が拡散される現代では、一度の過ちが一生ついて回る可能性もあります。

既婚者同士の恋愛における選択肢
両思いがわかった後、どうするか。
それはあなた自身が決めることですが、主な選択肢を整理してみましょう。
選択肢1:プラトニックな関係を続ける
肉体関係を持たず、精神的なつながりだけを大切にする関係。
近年注目されている「セカンドパートナー」という概念もこれに近いものです。
- 法的リスクが低い(ただし完全にゼロではない)
- 家庭を維持しながら心の支えを得られる
- お互いの生活を尊重できる
ただし、プラトニックを貫くのは想像以上に難しいという現実も。
ある調査では、セカンドパートナーとして始まった関係の約70%が、最終的に肉体関係に発展しているというデータもあります。
選択肢2:関係を進展させる(W不倫)
感情を抑えきれず、肉体関係を含めた恋愛関係に発展するパターン。
リスクは高いですが、「この人といたい」という気持ちを優先する選択です。
この道を選ぶなら、以下のことを覚悟しておく必要があります。
- 発覚した場合のリスク(慰謝料、離婚、社会的制裁)
- 子どもへの影響
- 関係が長続きするとは限らないこと
選択肢3:気持ちに蓋をして距離を置く
「このままでは危ない」と判断し、意識的に距離を置く選択。
最も辛い選択かもしれませんが、長期的に見れば最も安全な道でもあります。
私の知人にも、「好きだからこそ、彼の家庭を壊したくなかった」と涙ながらに話してくれた女性がいました。
その後彼女は、自分の家族との時間を大切にすることで、少しずつ心の整理をつけていきました。

既婚者同士の恋愛でやってはいけないこと
どの選択肢を選ぶにしても、これだけは避けてほしいということがあります。
相手の家庭を壊そうとすること
「私を選んで」と迫ったり、相手の配偶者に連絡したりすることは絶対にNG。
それは愛情ではなく、エゴです。
LINEやメールに証拠を残すこと
「愛してる」「会いたい」などの直接的なメッセージは、不倫の証拠になります。
連絡を取る場合も、内容には十分注意してください。
SNSで匂わせ投稿をすること
「今日は特別な人と素敵な時間を過ごしました」
こんな投稿を見た配偶者や共通の知人がどう思うか、想像してみてください。
子どもを巻き込むこと
大人の恋愛に子どもを巻き込むことだけは、絶対に避けてください。
子どもにとって、両親の不仲や離婚は一生のトラウマになりかねません。
【インタビュー】既婚者同士の恋に悩む「さくら」さんの本音
今回は、職場で既婚男性に惹かれてしまったという「さくら」さん(21歳)にお話を聞きました。
ゆうな
さくら(21)
ゆうな
さくら(21)
ゆうな
さくら(21)
ゆうな
さくら(21)
ゆうな

既婚者同士の恋愛に関するQ&A
- 既婚者同士で食事に行くだけでも不貞行為になりますか?
- 食事だけであれば、法的には不貞行為には該当しません。不貞行為とは原則として肉体関係を指します。ただし、頻繁に二人きりで会っていたり、親密なメッセージのやり取りをしていたりすると、「婚姻関係を害する行為」として慰謝料請求の対象になる可能性はあります。また、道徳的な観点から、配偶者が知れば傷つく可能性が高いことは認識しておくべきです。
- 既婚者同士の恋愛、どのくらいの頻度で連絡を取るのが普通ですか?
- 一般的には、LINEやメールは1日1〜2回、電話は週に1回程度という声が多いようです。ただし、お互いの生活環境やリスク許容度によって大きく異なります。大切なのは、頻度よりも「お互いが納得できるペース」を見つけること。連絡頻度が愛情の深さを表すわけではないことを理解しておきましょう。
- プラトニックな関係(セカンドパートナー)は本当に長続きしますか?
- セカンドパートナーという関係が注目されていますが、現実はなかなか難しいようです。ある調査では、最初はプラトニックを目指していても、約70%が最終的に肉体関係に発展しているというデータがあります。感情が深まると、プラトニックを維持するのは想像以上に困難。最初から「どこまでの関係を望むのか」を明確にしておくことが大切です。
- 既婚者同士の恋愛を終わらせたい時、どうすればいいですか?
- まずは物理的な距離を置くことから始めましょう。連絡を減らし、二人きりで会う機会をなくす。SNSでの繋がりもいったん遮断することをおすすめします。辛い時は、信頼できる友人やカウンセラーに話を聞いてもらうのも有効です。時間はかかりますが、新しい趣味を見つけたり、家族との時間を増やしたりすることで、少しずつ心の整理がついていきます。
- 既婚者同士で両思いでも、告白しない方がいいですか?
- 一概には言えませんが、告白することで「後戻りできない関係」になることは覚えておいてください。言葉にしてしまうと、相手も自分も逃げ場がなくなります。今の曖昧な関係が心地よいと感じるなら、あえて言葉にしないという選択もあります。ただ、このまま悶々と過ごすのが辛いなら、気持ちを伝えることで楽になることも。最終的には、あなた自身が「どうなりたいか」次第です。
既婚者同士の恋愛|私からのメッセージ
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
私自身、大学時代に既婚者との恋愛で傷ついた経験があります。
4歳年上の社会人と出会い、人生で初めて本気で恋をした。
結婚も意識していた相手に婚約者がいると知った時、世界が崩れ落ちるような感覚でした。
だからこそ、既婚者同士の恋愛の複雑さも、その甘美さも、そして危険性も、わかるつもりです。
この記事で何度も書いてきましたが、既婚者を好きになってしまったこと自体は、あなたの罪ではありません。
感情はコントロールできないものだから。
でも、その感情をどう扱うかは、あなた自身が決められます。
進むのか、立ち止まるのか、引き返すのか。
どの道を選んでも、それがあなたの選択なら、私は否定しません。
ただ一つだけ言えるのは、「自分らしく生きること」と「誰かを傷つけること」は違うということ。
あなたの幸せを心から願っています。
そして、その幸せが、誰かの不幸の上に成り立たないものであることを。
恋愛に正解はありません。
でも、自分の心に嘘をつかず、周りへの影響も考えながら、あなたらしい答えを見つけてください。
迷った時、苦しい時は、またこの記事に戻ってきてくれると嬉しいです。
一緒に考えましょう。
ゆうな

まとめ|既婚者同士の恋愛で大切なこと
- 既婚者同士が惹かれ合うのは珍しいことではない
- 両思いのサインは「視線」「距離感」「コミュニケーションの変化」に表れる
- 両思いの「空気感」は、二人だけの世界が生まれる感覚
- プラトニック、不倫関係、距離を置く…選択肢はさまざま
- どの道を選んでも、リスクと向き合う覚悟が必要
- 最終的に決めるのは自分自身。でも、周りへの影響も忘れずに

