結婚の決め手がわからない人へ|既婚者が明かすリアルな決断理由と確認ポイント

結婚の決めてに悩む女性

この記事で分かること
「彼のこと好きだけど、本当にこの人と結婚していいの?」と迷っていませんか。本記事では、既婚男女のリアルな結婚の決め手を男女別に紹介し、結婚前に確認すべきポイントや、決め手がわからない時の具体的な対処法を解説します。筆者自身の経験やインタビューを交え、あなたの「この人でいいのかな」という不安を解消するヒントをお届けします。

結婚の決め手とは?迷いを晴らして幸せな選択をするために

「彼とは一緒にいて楽しいし、居心地もいい。でも、本当にこの人と結婚していいのかな」

そう悩んでいるあなたは、決して少数派ではありません。
むしろ、結婚という人生の大きな決断を前に、迷わない人のほうが珍しいのです。

結婚は恋愛の延長線上にあるようで、実はまったく別物。
ドキドキやときめきだけでは乗り越えられない、生活という現実が待っています。

だからこそ「決め手がわからない」と悩むのは、むしろ真剣に結婚と向き合っている証拠。
この記事では、そんなあなたの背中をそっと押せるような情報をお届けします。

「結婚の決め手がわからない」のは、実は普通のこと

私自身、20代から30代にかけて様々な恋愛を経験してきました。
キャバクラで働いていた頃は、数えきれないほどの男性の本音を聞いてきましたし、自分自身も本気で結婚を考えた相手が何人かいました。

それでも、いつも「この人で本当にいいのかな」という迷いがありました。

結婚の決め手って、実はそんなに明確じゃないんです。

映画やドラマのように「この人しかいない!」と雷に打たれたような確信を得る人は、実際にはそう多くありません。
むしろ、日常の中で少しずつ「この人となら」という気持ちが育っていくものなんですよね。

恋愛と結婚は別物という現実

恋愛は「好き」という感情がすべてを正当化してくれます。
でも結婚は違います。

一緒に暮らす、お金を共有する、お互いの家族と関わる。
子どもを持つなら、育児という共同作業も加わります。

恋愛なら「好きだから我慢できる」で済んでいたことが、結婚生活では徐々にストレスとして蓄積していく。
だから、結婚相手を選ぶ時には、恋愛感情だけじゃなくて「パートナーとしての相性」を見極める必要があるんです。

探り合いのいざかや 

【調査結果】結婚の決め手ランキング|男女別TOP5

では、実際に結婚した人たちは何を決め手にしたのでしょうか。
アンケート調査の結果を元に、男女別の結婚の決め手をランキング形式でご紹介します。

全体ランキング|約8割が選んだ1位は「居心地の良さ」

結婚式場のアンケート調査によると、結婚の決め手として最も多く挙げられたのは「居心地が良い」で、なんと約78.6%の人が選んでいます。

一緒にいて自然体でいられること。
無言の時間も苦痛じゃないこと。
そんな「空気のような存在」が、結婚相手として選ばれているんですね。

  • 1位:居心地が良い(78.6%)
  • 2位:価値観が合う(65%前後)
  • 3位:金銭感覚が似ている
  • 4位:笑いのツボが同じ
  • 5位:食の好みが合う

女性が結婚を決めた理由TOP5

女性の結婚の決め手は、男性と比べてより「関係性」や「安心感」を重視する傾向があります。

  • 1位:自分を大切にしてくれる
  • 2位:居心地が良い・自然体でいられる
  • 3位:価値観が合う
  • 4位:経済的に安定している
  • 5位:困った時に支えてくれた

特に印象的なのは、女性は「自分を大切にしてくれる」ことを最も重視している点。

これ、すごく分かります。
私も過去に、条件は申し分ないけど「大切にされている実感がない」男性とは、どうしても結婚をイメージできませんでした。

逆に言えば、派手なプレゼントや甘い言葉よりも、日常の中で「あなたのことを大切に思っている」と伝わる行動の積み重ねが、女性の心を動かすんですよね。

女性を傘に入れる男性

男性が結婚を決めた理由TOP5

一方、男性の結婚の決め手はどうでしょうか。

  • 1位:居心地が良い
  • 2位:直感
  • 3位:価値観が合う
  • 4位:仕事や趣味を理解してくれる
  • 5位:礼儀正しい・気配りができる

興味深いのは、男性は「直感」を決め手に挙げる人が約40%もいること。
女性よりも感覚的に「この人だ」と決める傾向があるようです。

これはキャバクラで働いていた時にも感じていました。
男性って、理屈じゃなくて「なんとなくこの子がいい」という直感で指名する人が多いんです。
それが結婚相手の選び方にも表れているのかもしれません。

結婚を決めた瞬間|既婚者のリアルなエピソード

ランキングだけでは見えてこない、結婚を決めた「瞬間」のエピソードを集めました。
あなたにも「あ、分かる」と思えるものがあるかもしれません。

辛い時に支えてくれた

「仕事で大きなミスをして落ち込んでいた時、彼は何も言わずにただそばにいてくれました。解決策を押し付けるでもなく、励ますでもなく、ただ一緒にいてくれた。その時『この人とならどんな困難も乗り越えられる』と思えたんです」(32歳・女性)

家族への接し方を見て

「彼の実家に初めて挨拶に行った時、彼がお母さんに対してすごく優しく接していたんです。でも甘えているんじゃなくて、対等な大人として接している感じ。この人は家族を大切にできる人だと確信しました」(28歳・女性)

ソファーで寄り添う2人

病気の時の対応で

「付き合って間もない頃、高熱を出してしまって。『大丈夫』と言ったのに、彼はわざわざ薬とおかゆを買って家まで来てくれました。不安だった気持ちが安心に変わった瞬間、『この人と結婚したい』と思いました」(26歳・女性)

「この人しかいない」という直感

「初めて会った時から、今まで出会った女性とは何かが違うと感じました。うまく言葉にできないけど、『この人だ』という確信があった。付き合って3ヶ月でプロポーズしました」(35歳・男性)

長時間一緒にいても疲れない

「旅行に行った時、長時間一緒にいてもまったく疲れなかったんです。むしろ、ずっと一緒にいたいと思えた。この感覚は今までの彼女にはなかったものでした」(31歳・男性)

結婚前に絶対確認しておくべき5つのポイント

「好き」という気持ちだけで結婚を決めてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」となりがち。
結婚後のトラブルを防ぐために、事前に確認しておくべきポイントをまとめました。

1. お金に対する価値観

結婚生活で最も揉めやすいのが、お金の問題。

貯金派?浪費派?
家計は共有する?別々に管理する?
趣味にお金を使うことをどう思う?

金銭感覚の違いは、時間が経つほど大きなストレスになります。
結婚前に、お金に対する考え方をしっかり話し合っておきましょう。

2. 仕事と家庭のバランス

共働きを続けるのか、どちらかが専業になるのか。
残業が多い仕事をどう思うか。
転勤があった場合はどうするか。

特に女性は、出産・育児というライフイベントで働き方が大きく変わる可能性があります。
お互いのキャリアに対する考え方を、結婚前にすり合わせておくことが大切です。

3. 家事・育児の分担

「結婚したら家事は妻がやるもの」という意識の男性は、残念ながらまだ多いのが現実。

でも、共働きなら家事も育児も分担が当たり前。
具体的に「誰が何をするか」を話し合っておくと、結婚後のすれ違いを防げます。

また、彼の家庭での役割分担を観察するのも効果的。
実家で家事をまったくしない男性は、結婚後も変わらない可能性が高いです。

4. 子どもに対する考え方

子どもが欲しいかどうか。
何人欲しいか。
教育方針はどうするか。

この問題は、後から「やっぱり子どもが欲しい(欲しくない)」と変わると、取り返しがつかなくなることも。
結婚前に、お互いの考えを正直に話し合っておきましょう。

5. 喧嘩した時の対応

これ、意外と重要です。

怒ると物を投げる人、無視を続ける人、感情的に責め立てる人。
そんな相手と一生添い遂げるのは、正直しんどい。

逆に、冷静に話し合える人、お互いの意見を尊重できる人となら、どんな困難も乗り越えられます。

喧嘩した時の対応こそ、その人の本性が出る瞬間。
結婚前に、一度くらいは本気の喧嘩をしておくのも悪くないかもしれません。

路上の喧嘩

結婚の決め手がわからない時の対処法5選

「彼のことは好き。でも、結婚となると踏み切れない」
そんな時に試してほしい対処法をご紹介します。

STEP.1
結婚相手に求める条件を書き出す
漠然と「いい人」を求めていませんか?まずは、あなたが結婚相手に本当に求めることを紙に書き出してみましょう。「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けると、優先順位が見えてきます。
STEP.2
理想の結婚生活をイメージする
5年後、10年後、どんな生活を送りたいですか?どこに住んで、どんな週末を過ごして、どんな会話をしている?その理想の中に、今のパートナーがいるかどうかを想像してみてください。
STEP.3
既婚の友人に相談する
実際に結婚している友人に、決め手は何だったか聞いてみましょう。「意外とそんなもんか」と気づけることも多いはず。完璧な決め手がなくても、幸せに暮らしている夫婦はたくさんいます。
STEP.4
一緒に困難を乗り越える経験をする
旅行でトラブルに遭った時、仕事で辛いことがあった時、相手がどう対応するかを見てみましょう。困難な状況でこそ、その人の本質が見えてきます。
STEP.5
「もっといい人がいるかも」を手放す
婚活市場には、もっと条件のいい人がいるかもしれません。でも、条件と相性は別物。「この人といると幸せ」と感じるなら、それ以上の決め手はないのかもしれません。

【体験談】私が結婚を決めた理由、決められなかった理由

ここからは、私自身の経験をお話しさせてください。

本気で結婚を考えた26歳の恋

キャバクラで出会った彼。お客さんとして来店していた彼と、本気で恋に落ちました。

店を辞めて付き合い始め、2年間本当に幸せでした。
「この人と結婚するんだ」と疑わなかった。

でも、価値観の違いが少しずつ積み重なっていったんです。
彼は「妻には家にいてほしい」タイプ。私は「仕事を続けたい」タイプ。
お金の使い方も、休日の過ごし方も、微妙にズレていて。

別れた時、「恋愛感情だけでは結婚できないんだ」と痛感しました。

すれ違うカップル

「決め手がわからない」と悩んだ経験

その後も何人かとお付き合いしましたが、いつも「この人でいいのかな」と迷ってしまう。

条件は良くても、ときめかない。
ときめく相手は、条件が合わない。

そんな「決め手迷子」の時期が、私にもありました。

でも今思えば、あの頃の私は「結婚」というゴールばかり見ていて、「この人と一緒に生きていきたいか」という本質を見失っていたんですよね。

今、感じていること

34歳の今、久しぶりに「好きかもしれない」と思える人が現れました。

正直、また傷つくのが怖い。
でも、このチャンスを逃したくないという気持ちもある。

過去の経験があるからこそ、今度は「恋愛感情」と「パートナーとしての相性」の両方をしっかり見極めたい。
そう思いながら、慎重に関係を築いています。

【インタビュー】35歳キャリア女性に聞く「結婚の決め手」の見つけ方

今回は、キャリアと結婚の両立に悩む35歳のまりこさんにお話を伺いました。

ゆうな

まりこさん、今日はよろしくお願いします。35歳という年齢で、結婚についてどんなことを考えていますか?
よろしくお願いします。正直、焦りはありますね。20代の頃は「いつかいい人が現れる」と思っていたけど、気づいたら35歳。仕事を優先してきた結果、結婚が遠のいてしまった気がして。

まりこ(35)

ゆうな

その気持ち、すごく分かります。今、お付き合いしている方はいるんですか?
1年くらい付き合っている彼がいます。穏やかで優しい人なんですけど…「この人と結婚していいのかな」と迷っていて。ときめきがあまりないんですよね。

まりこ(35)

ゆうな

ときめきがない。でも、一緒にいて居心地はいい?
そうなんです。一緒にいて楽だし、安心できる。でも、それって「結婚の決め手」になるのかなって。昔は「この人しかいない!」みたいな恋がしたいと思っていたから…。

まりこ(35)

ゆうな

分かりますよ。でもね、結婚生活って何十年も続くもの。その間ずっとドキドキし続けるのって、正直しんどいと思いません?
確かに…。疲れて帰ってきた時に、ドキドキより安心感がほしいかも。

まりこ(35)

ゆうな

そうそう。「一緒にいて楽」「安心できる」って、実は最高の結婚の決め手なんですよ。ときめきは時間と共に薄れていくけど、居心地の良さは年々深まっていくものだから。
なるほど…。彼と喧嘩した時も、ちゃんと話し合って解決できるし、私のキャリアも応援してくれるんですよね。

まりこ(35)

ゆうな

それ、すごく大事なポイントですよ。喧嘩した時の対応と、お互いの生き方を尊重できるかどうかって、結婚生活の満足度に直結しますから。
最近は「条件より一緒にいて楽な人」を求めるようになってきました。彼はまさにそういう人なんですよね。

まりこ(35)

ゆうな

それが答えなんじゃないですか?完璧な相手なんていないし、「もっといい人がいるかも」と思い続けたらキリがない。今の彼といると幸せだと感じるなら、それ以上の決め手はないと思いますよ。
そうですよね。ありがとうございます。もう少し自分の気持ちと向き合ってみます。

まりこ(35)

結婚の決め手に関するQ&A

Q. 付き合ってどれくらいで結婚を決める人が多いですか?
調査によると、付き合ってから1年〜2年で結婚を決める人が最も多く、約27%を占めています。次いで6ヶ月〜1年が約20%。ただし、年齢や状況によっても大きく異なり、30代以上のカップルはより早い段階で結婚を意識する傾向があります。大切なのは期間ではなく、お互いをどれだけ理解できているかです。
Q. ときめきがなくても結婚していいの?
ときめきは結婚の決め手として重要視されがちですが、実は「居心地の良さ」を優先して結婚した人のほうが、長期的な満足度が高いという調査結果もあります。ときめきは時間と共に薄れていくもの。それよりも、一緒にいて安心できる、素の自分を出せる、困った時に支え合えるという関係性のほうが、結婚生活では大切になります。
Q. 条件はいいけど好きになれない場合はどうすべき?
条件が良くても、どうしても恋愛感情が湧かない場合は、無理に結婚を進めないほうがいいでしょう。ただし、「ときめき」と「好き」は別物。一緒にいて心地よい、尊敬できる、この人といると穏やかでいられる、そんな感情も立派な「好き」の形です。自分の「好き」の定義を見つめ直してみてください。
Q. 「もっといい人がいるかも」と思ってしまいます
婚活中に最も陥りやすい思考パターンですね。確かに、探し続ければもっと条件のいい人に出会えるかもしれません。でも、条件と相性は別物。今の相手と一緒にいる時間が幸せだと感じるなら、「もっといい人」を探すより、目の前の人との関係を深めることに時間を使ったほうが建設的です。
Q. 親が反対している場合はどうすべき?
親の反対理由をまず冷静に聞いてみましょう。単なる心配から来ているのか、相手に何か問題があると感じているのか。親は子どもの幸せを願っているからこそ反対することもあります。ただし、最終的に結婚するのはあなた自身。親の意見を参考にしつつ、自分で決断することが大切です。

まとめ|結婚の決め手は「この人となら」という安心感

結婚の決め手は、人それぞれ違います。

でも、多くの既婚者が共通して挙げるのは「一緒にいて居心地がいい」「自然体でいられる」「この人となら困難も乗り越えられそう」という感覚。

ドラマのような劇的な出会いや、雷に打たれたような確信がなくてもいい。
日常の中で少しずつ育っていく「この人といたい」という気持ちを、大切にしてください。

結婚はゴールではなく、ふたりの人生のスタートライン。
だからこそ、「好き」という気持ちだけでなく、価値観や金銭感覚、困難な時の対応など、パートナーとしての相性もしっかり見極めてほしいと思います。

「この人でいいのかな」と迷うのは、真剣に結婚と向き合っている証拠。
焦らず、自分の心と対話しながら、あなたにとっての「決め手」を見つけてくださいね。

あなたの幸せな結婚を、心から応援しています。

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